作品紹介

Story

愛情いっぽん(竹中直人)は、かつて「長万部くん」というヒット作を生み出した漫画家。しかし、娘マコ(貫地谷しほり)を出産してすぐに亡くなった妻に代わり、男手ひとつでマコを育てるために漫画家を休業して、もう30年……。30歳ともなれば、どんな箱入り娘だって父の手から離れることができるはず。なのに、なぜ? マコの心は、ずっと7歳の子供のまま止まってしまっているのです。心優しく純粋なマコですが、誰かの助けなしでは生きていけません。自立できるよう施設に入れようとしても、いつもすぐに逃げ出してきてしまう繊細なマコには、いっぽんしか頼れる人がいないのです。

ある春の日いっぽんは、〈ひまわり荘〉という自立支援を目的とした知的障害者が集団で生活するグループホームに、住み込みで働くことになります。そこには、主人で医師の国村先生(平田 満)、その奥さんの真理子(麻生祐未)と娘のはるか(橋本 愛)、ちょっと毒舌家のスタッフ・袴田さん(岡本麗)。入居者の、やたらテンションの高いうーやん、写真が趣味の仙波さん(嶋田久作)、背の高い頼さん(屋良 学)、下ネタを連呼するのが大好きな島ちん(谷川 功)がいて、みんなで楽しく暮らしています。

うーやんはいっぽんをうーやんの妹・智子(田畑智子)の婚約者と間違えるようなおっちょこちょいですが、いっぽん以外の男性をこわがるマコが、うーやんにだけは心を開いて、いっぽんを驚かせます。 ひまわり荘では、みんなのびのびと自由。はるかの友達・南(尾畑美依奈)が、みんなを「キモい」と言っても負けません。逆に南をやっつけてしまいます。 ひまわり荘の元気な仲間たちと触れ合っていくことで、自分たち2人しか味方がいなかったいっぽんとマコの、こわばった気持ちが、少しずつ溶けていきます。マコは発作を起こさなくなりました。

ひまわり荘をいっぽんに紹介した編集者・夏目(伊藤高史)は、いっぽんの漫画の大ファンで、復活してほしいと心から願っています。このまま、ひまわり荘で安定した生活を取り戻せたら、その夢もかなうかもしれません。 そんな時、いっぽんに病気がみつかります。しかし、いっぽんはそのことを誰にも言えません。いっぽんの心配をよそに、うーやんはマコと結婚すると宣言します。はたして2人は無事に結婚できるのでしょうか? そして、いっぽんはもう一度漫画を描くことができるでしょうか?

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