【ハマる男に蹴りたい女】ネタバレあらすじ全話！結末の最終回ラストはいつ？

　
しかしある日、やや強引な仕事ぶりがアダとなり、紘一は突然左遷されることになります。事実上のリストラであると気付いた紘一は、退職届を提出します。妻の夏美ならきっと理解してくれるはずだと信じて帰宅すると、テーブルの上にはメモと共に離婚届が置かれていました。仕事と家庭を一気に失ってしまった紘一はぼう然とします。

その後に転職活動を始めるもののうまくいかず、すっかり自信を喪失してしまう紘一。そんな紘一を見かねた幼なじみの佐久間ナオ（西田尚美さん）は、意味深な表情を浮かべながら「住み込みで食事つき、転職活動も可能」というオイシイ仕事を紹介します。

仕事を受けるか迷いながらも、ナオから教えられた住所へ向かった紘一ですが、「これは愛人契約なのでは？」と疑い帰ろうとしたその瞬間、猛スピードの自転車とぶつかり気を失ってしまいます。

目を覚ました紘一を待ち受けていたのは、自転車を運転していた西島いつか（関水渚さん）。いつかが愛人契約の相手だと思い込んだ紘一は、動揺しとんでもない言葉をぶちまけてしまいます。そこに現れたナオが、いつか、増田すず（久保田紗友さん）、ナオの３人が暮らす女だらけの下宿・銀星荘の管理人として、紘一を雇いたいと説明します。

そんなこんなで紘一の管理人ライフはスタート。最低最悪の出会いとなったいつか、鋭い観察眼の持ち主・すず、そして自分の黒歴史を知るナオ、個性強めな女性たちとの一つ屋根の下の生活は、はたしてどうなるのか…？

大手飲料メーカーのカヅキビールに勤務している設楽紘一（藤ヶ谷太輔さん）は31歳で社長賞を3度獲得し、商品企画部のエースとして出世街道をひた走っていました。私生活では外資系のバリキャリで家事も完璧な妻とタワーマンションに暮らして順風満帆の生活を送っています。

ある日、強引なスタンドプレーが過ぎてしまい紘一は左遷を言い渡されます。これは事実上のリストラだと知った紘一は、「こんな会社こっちから願い下げだ」とその場で退職しました。帰宅した紘一は、高価な家具やペットがいないことに気づき、テーブルの上に残されていた離婚届と結婚指輪を見て愕然とします。紘一は一気に妻と仕事を失ってしまったのでした。

紘一は転職活動を始めたものの上手くいかず、幼馴染の佐久間ナオ（西田尚美さん）が経営するバーで愚痴をこぼしてしまいますいました。ナオは「愛人契約する？」と提案しますが、紘一は「いかがわしい」と一蹴しました。その後、紘一の元にナオから「いい仕事を紹介する」というメッセージが届きます。住み込みで料理作ったり、掃除したり・時間の融通が利く・転職活動可能という、願ってもない条件でしたが、紘一は考え込みます。『本当に愛人契約させようとしてんのか？それはない！』と帰ろうとしたその時、猛スピードで自転車が突っ込んできて紘一は気を失いました。

目が覚めた紘一がいたのは、西島いつか（関水渚さん）の部屋でした。自転車にぶつかったのではなく、ぶつかりそうになった紘一がよけようとして勝手に転んだと説明されます。そして「スマホにあった住所がここだったから連れてきた」と言ういつかに、愛人契約の相手だと思い込んだ紘一は「愛人を雇ったところで虚しくなるだけだ」と説得します。しかし、いつかは「やってくれないと困る」と引きません。そんないつかに対して紘一は「俺はアンタを抱けそうにない」と言うのでした。そのデリカシーのない突然な発言に対していつかは紘一にビンタしました。

愛人契約は紘一の勘違いで、ナオから「下宿の管理人を任せたい」と頼まれます。紘一の、いつかたちから思い切りこき使われる生活が始まりました。

一切料理の腕が上がらない紘一に冷ややかな態度のいつかでしたが「これなら失敗しないだろう」と、カレーをリクエストします。いつかを見返したい紘一はスーパーに向かいますが、億単位のプロジェクトを動かしてきた大企業の元エースが予算に収めるため、10円刻みの買い物に頭を抱えてしまいます。

一方、家でのズボラとは真逆のキラキラのバリキャリ女子として働くいつかは、同僚の友部ミチコ（サーヤさん）から合コンに誘われます。あるトラウマから生活のすべてを仕事に捧げる決意をしたいつかは、全く気が進みません。そこに大阪勤務を経て本社に戻ってきた香取俊（京本大我さん）が現れます。ミチコは2年ぶりに再会した香取を“いい男に成長した優良物件”だと見込み、いつかと香取をくっつけようと思い立ちます。ミチコは「仕事が終わってから3人で食事をしよう」と提案します。しかし直前になりミチコは「自分は合コンに行く」と、いつかと香取の2人きりの食事会にすることに成功しました。

そんなこととは知らない紘一はみんなの帰りを待ちわびていました。しかし、誰一人帰ってこない上に連絡もありません。紘一のイライラがマックスに達したその時、放心状態のいつかが帰ってきます。紘一はいつになくボーっとしている表情のいつかに説教し始めるのですが…。

一方、いつかは友部ミチコ（サーヤさん）から今夜の合コンに誘われていました。いつかは仕事があるからと断ります。そこに2年ぶりに同期の香取（京本大我さん）が挨拶にやってきました。ミチコは見違えた香取の姿を見て、今日3人でおかえり会をしようと提案します。ミチコはいつかに「私は予定通り合コンに行くから、香取と2人で食事に行っておいで」と言いました。香取といつかは食事を楽しんでいました。2年前に一度いつかに振られていた香取でしたが、食事の帰りにもう一度いつかに告白します。
帰宅したいつかはボーっとしたままで紘一は「遅かったな」と責めるように言いました。「待っててなんて頼んでいない」と言ういつかに、紘一は「心配してやってんだ」と食い下がりますが、いつかは自室に入ってしまいます。後から帰ってきたすずが紘一に「晩御飯はカレーを作ったんですね」と話しているのが、いつかにも聞こえました。自分が朝リクエストしたんだったと思い出し反省したいつかは、翌日の朝ごはんにカレーを食べます。「意外とイケる」と言ういつかの言葉にガッツポーズする紘一でした。

管理人の仕事に集中しようとスーパーに向かう紘一でしたが、昨夜の出来事で頭がいっぱいになってしまいます。そんな時、突然歓声が聞こえてきました。声の聞こえる方へ目を向けると、カヅキビール時代の後輩・武田直樹（西垣匠さん）たちが、紘一が最後に手掛けたビール『潤沢』の試飲会を行っていました。その光景を見て我に返った紘一は、今の自分の姿を見られないように、慌てて逃げ出します。
一方、いつかは同僚の友部ミチコ（サーヤさん）に、衝動的に紘一を押し倒してしまったことを告白します。２年前、カヅキビールのプレゼンで、いつかに強烈なトラウマを植え付けたのが紘一だと知っているミチコは「嫌いな人を襲うなんて、もはや欲求不満だ」と一刀両断しました。「超優良物件の同期・香取俊（京本大我さん）の告白を受け入れるべき」とミチコはいつかをそそのかします。
そんな中、大型コンペの案件が入り、いつかは香取と２人で担当することになります。そのクライアントは、なんとまさかのカヅキビールでした。いつかのトラウマを知っている香取は、全力で彼女をフォローしようと決意します。
いつかは銀星荘で、増田すず（久保田紗友さん）、佐久間ナオ（西田尚美さん）とカヅキビールのコンペに参加する話で盛り上がっていました。話の流れで３人から「カヅキビールをクビになった」とからかわれた紘一は、「クビじゃない！」とムキになります。そして、競合である「ペガサスビール」への再就職の話があると口走ってしまい…？
このコンペでどうしても勝ちたいと、いつかは100％仕事モードに突入します。寝食も忘れ、一心不乱に仕事に打ち込みますが…！？

キス寸前のところで、シェアハウスの住人である増田すず（久保田紗友さん）の帰宅した音がして西島は去っていきました。 翌日も気になる設楽は、掃除に身が入りませんでした。

西島は、職場の同僚である友部ミチコ（サーヤさん）に昨日の自分が設楽を押し倒してしまったことを話します。友部からは、欲情だと言われてしまいましたが、以前カヅキビールでの屈辱を思い出し、欲情などしないと感じた西島。 西島は、友部から同じ同僚の香取俊（京本大我さん）にしておきなと言われてしまったのでした。

設楽は、元の同僚である土屋良介（田淵章裕さん）から再就職先にかつてライバル会社だったところを紹介されました。自分にもプライドはあると一度は断った設楽ですが、西島がカヅキビールの仕事をしていると聞かされて思わず面接をすることにしてしまったのでした。

そこからの設楽は、管理人の仕事の合間に猛勉強をしてカヅキビールのライバル社に受かるように努力しました。
西島もカヅキビールでのプレゼンを今度こそ成功できるようにと寝ることよりも食べることよりも仕事を優先しました。 そんな姿を見た設楽は、朝ごはんを作り西島に手渡します。形はいびつなおにぎりでしたが、嬉しい気持ちになった西島。帰宅した西島は、設楽に素直にお礼を伝えましたが、結局最後は口論になってしまう二人でした。

設楽の面接の日。マネージャーとしての能力は高いと評価をされた設楽ですが、協調性に欠けているとして不採用となりました。上に立つものは、後輩や同僚の話を聞き、一緒に乗り越えられるような人材であり、一人でなんでもこなせる人ではなかったのです。そこで、初めて自分が今までしてきた仕事のやり方が、仕事を辞めるきっかけになったのだと気づいたのでした。

落ち込んで帰宅した設楽の目の前には、同僚の香取におんぶされて帰宅した西島の姿がありました。過労で倒れたと聞いた設楽は、西島の部屋まで香取に運んでもらった後、帰宅するように促します。しかし、ライバルだと感じた香取から、宣戦布告されてしまったのでした。

同僚の香取俊（京本大我さん）におんぶをしてもらい、シェアハウスに帰ってきた西島は、香取が設楽にライバル宣言をしているところを聞いてしまいます。「自分が西島と付き合いたいと思っている」こと、「設楽には負けない」と伝える香取ですが、設楽は、西島のことをなんとも思っていないと香取に伝えるのでした。それを聞いていた西島は？
過労から風邪となり寝込んでしまった西島は、プレゼンのことが気になり、設楽に手伝ってもらいながら仕事をします。熱が下がっていない状態で仕事をしているため、治る気配はありませんでした。そんな西島にお見舞いという名目で連日シェアハウスに来る香取。
気になる設楽は、夕食の支度をしつつも西島の部屋に聞き耳を立てて、仕事をしているのか何をしているのか、まさか泊まるのかと状況を探ります。

毎日来ていた香取が別の仕事でトラブルが発生し、来なくなりました。毎日来ていたために拍子抜けしてしまった設楽は、熱の下がらない西島の看病をします。設楽に看病されていた西島が普段言わないような弱音を吐き出すのでした。

香取といつかが何を話しているのか気になってしょうがない紘一。なぜ気になるのかを分析し「他の住人に風邪がうつったら現場責任が問われるからだ」と自分に言い聞かせました。なかなか部屋から出てこない香取にしびれを切らした紘一がいつかの部屋に入ると、香取がいつかに覆いかぶさっているところを見てしまいます。動揺し部屋から出ていった紘一に、香取は布団をかけていただけで、誤解だと言いました。

その後、紘一は毎日お見舞いにやってくる香取を疎ましく想いながらも、なかなか熱が下がらない、いつかの看病を続けていました。いつかの「眠るまでそばにいてほしい」というお願いに、紘一はだまって隣に座ります。いつかが起きると、隣には紘一が寝ていました。部屋を見渡すと、ゴミだらけだった部屋が綺麗になっています。紘一が部屋を掃除したのです。

いつかは元気になり会社に復帰します。香取と快気祝いをすることになり、紘一に夕飯はいらないとメッセージを送りました。しかしなかなか既読にならないメッセージに、紘一に何かあったのではといつかは下宿先に戻りました。するとベランダに紘一が倒れていました。いつかの風邪がうつったようです。紘一を布団に寝かせ「体調管理がなっていない」と、いつかは紘一に言われたことをそのままお返ししました。

管理人の仕事ができなくて困ると言う紘一に、「誰かに迷惑をかけることを負けだと思っていて、誰かに迷惑かけない自分でいなきゃって思っていたのでは？」といつかは尋ねます。そして、「何かあった時は「助けてほしい」と言ってほしい。少しくらい甘えてみたらいい」と優しく言いました。そんな優しい言葉をかけられた紘一は思わず泣いてしまいます。「笑うなら笑え」と顔を隠して泣く紘一の頭をいつかは優しく撫でました。

そこに香取が客としてやってきました。東京に戻ったはいいが、物件が見つからずホテル暮らしをしていることを話します。すると「いい物件、知ってるよ」とナオが言い出します。その言葉に紘一は嫌な予感がしていました。その予感は的中し、翌朝下宿に香取が引っ越してきました。

「この下宿は男子禁制だったはずだ」とぼやく紘一に、増田すず（久保田紗友さん）は、いつかに恋をしている香取と、気持ちが読めないいつかを研究対象として観察したいと入居に賛成したことを話します。

香取は手料理も絶品で早々に女性陣の心を掴み、立場をなくしてしまった紘一は面白くありません。さらに、香取といつかは部屋にこもって仕事をする姿にモヤモヤしてしまいます。

なぜこんなにモヤモヤするのか、1人で悩むことに限界を迎えてしまった紘一は、いつかの気持ちを確かめる決心をしました。そんな折、【Dolce】にいつかと香取がやってきます。複雑な気持ちになる紘一に追い打ちをかけるように珍しい客が現れます。それは、カヅキビール時代の後輩・武田直樹（西垣匠さん）でした。とっさに隠れた紘一ですが…？！

いつかが何を考えているのかわからない、自分の気持ちもわからずに悶々としている紘一は、いつかの本心を聞いてみようと決意しました。
香取がいつかの下宿先に引っ越してきたことを知ったミチコは、香取のどこがダメなのかをいつかに問い詰めました。いつかは香取のことを恋愛感情では見られないと言います。こじらせている様子に、ミチコは「許しがたい男を気になり始めたら、恋という沼の入り口だね」と指摘しました。
紘一がバイトをしているBarにやってきたのは、カヅキビール時代の後輩・武田たちでした。紘一に似た人が店員にいると聞いてやってきたのです。武田は紘一のことを「クソみたいなプライドで会社を辞めた先輩だ」とぼやいていました。その話を聞いて思わずその場から逃げた紘一。いつかに見つかり「ここで逃げたら、ずっと逃げ続けることになる」と紘一は背中を押されます。いつかは「管理人さんには、むかつくくらい自信満々でいてほしい」そして店を出た武田を追いかけるよう言いました。
紘一は武田に追いつきます。潤沢に命をかけていた紘一は、当時上司に謝ることがどうしてもできなかったと経緯を説明します。そして、プロジェクトを離れたことは申し訳なかった。迷惑かけて悪かった。申し訳ないと頭を下げました。その姿を見た武田は、「なんで辞めちゃったんですか。設楽さんと一緒に仕事してたかったんですよ」と泣きました。武田は、紘一を心底慕っていたのです。
帰った紘一は、武田と話ができたことをいつかに報告します。紘一はありがとうといつかの肩に頭を乗せました。いつかに「私のこと好きなんですか？抱けないんですよね？」と言われた紘一は「全然抱ける」と宣言します。しかし、たまたま話を聞いてしまった香取は「全然抱ける？！」と驚きました。動揺し固まってしまった3人。その時、扉が開き紘一の元嫁・夏美が登場しました。

自分から離婚届けを置いて出ていったにも関わらず、今度は再婚したいと言う夏美の本心がわからず紘一は混乱してしまいます。夏美の本心を確かめることを決意した紘一は、ひとまず先にいつかの誤解を解こうと「話がしたい」とメッセージを送りますが…。

友部ミチコ（サーヤさん）が突然「銀星荘」にやってきます。驚くいつかと香取（京本大我さん）に、ミチコは「一生のお願い」と話を切り出します。

「一緒にこのシェアハウスに住む」と話す夏美。

設楽の幼馴染である佐久間ナオ（西田尚美さん）が不動産屋に確認をしたところ、契約が完了しており一緒に住むことを止めることができませんでした。「離婚届けを書いたことは、仕事でストレスが溜まっていたからで、本心ではなかった」と話す夏美は、「もう一度結婚したい」と設楽に話します。離婚届けに「セックス以外好きではなかった」と書かれていたことを根に持つ紘一は、納得がいかない様子。

ナオが住人の前で「セックス以外好きではないのではないか」と聞くと、香取が「さっき、西島にも抱けるとか言っていた」と紘一に詰め寄ります。その場の雰囲気を察した紘一は、咄嗟に「あれは女ならみんな抱けるという意味だ」と発言してしまい、余計に場を凍らせてしまいました。そういうつもりではなかったのにと後悔する紘一。夏美は紘一が再婚を承諾してくれるまで銀星荘に住むと宣言します。

次の日、シェアハウスの朝食が高級モーニングのような洋食になっていて驚く住人たち。作ったのは紘一の元妻の夏美で、家事も完璧にできる女性でした。

いつかは、面白くないような表情を浮かべており、そのいつかを見て不安になる香取。

カヅキビールのプレゼンが無事に終わったか気になる紘一は、帰宅したいつかに早く聞きたい気持ちでしたが、やってきたのはいつかと同期の友部ミチコ（サーヤさん）でした。ミチコは「一生の願いで香取といつかに結婚をしてほしい」と頼みます。お茶を用意していた紘一は、ミチコの発言にお茶を溢してしまいましたが、「結婚してほしい」というのは仕事の話で、ウエディング企画に来られなくなったモデルの代わりをしてほしいというものでした。

先方が許可をしているのならと承諾した香取といつかでしたが、夏美も「一緒に結婚式に参加をしたい」と言い出します。いつかと香取の立会人という立場ならとミチコが許可してくれたので、紘一と一緒に参加することにしました。

いつかのウェディングドレス姿を見た夏美は喜んでいました。それを見た式場のスタッフが、夫婦ならと紘一と夏美にもタキシードとドレスを着て、模擬結婚式に参加してほしいと言い出します。

牧師から誓いの言葉を求められた夏美と紘一。夏美の目には涙が浮かんでいました。複雑な顔で見守るいつかと、いつかを見て焦りを感じる香取。

帰宅した紘一と夏美は縁側にいました。ビールを手渡しながら涙の訳を聞いた紘一。結婚式で、三年前の自分たちの式を思い出したことを話す夏美は、紘一に「もう一度やり直ししたい、だからこそ、前の設楽に戻ってほしい」と伝えキスをしようとします。

同じ頃、帰り道で香取はいつかに「西島が管理人さんのことを好きなのはわかっているけど、自分を見てほしい」と伝え、抱きしめていました。

シェアハウスでは、元妻である澤部夏美（早川あかりさん）にもう一度やり直そうと言われキスされそうになる紘一でしたが、「夏美が望んでいる元の自分には戻れない」と伝えるのでした。紘一に拒否された夏美でしたが、諦めきれないために抱きついて・・・。

夏美と紘一の様子を見た香取は、紘一に辛辣な言葉を投げかけてしまいます。イラついてしまった紘一でしたが、香取の言葉は正論のため、言い返すことができませんでした。同じく夏美に抱き着かれている紘一を見たいつかは、自分の感情がどうなっているのかわからずイライラしてしまいます。 

私生活ではイライラしてしまっている香取といつかでしたが、後輩のミスで、カヅキビールの常務である加藤忠正（大河内浩さん）との約束を忘れてしまうという失態を犯してしまいます。慌ててカヅキビールに向かう二人でしたが、加藤には相手にされませんでした。寝ることも食べることも忘れて必死にプレゼンに打ち込んできたいつかは、意気消沈してしまいます。プレゼンにかけていたいつかの気持ちを痛いくらい理解している香取は、なんとかもう一度加藤と会いたいと思い、紘一に助けを求めますが・・・。

いつか達は【カヅキビール】の加藤常務とのアポの時間を間違えてしまいました。もう一度プレゼンを聞いてほしいと直談判しに加藤常務の元に向かいます。しかし、加藤常務を怒らせてしまったようで、取り合ってもらえません。香取は【カヅキビール】の元社員である紘一に、加藤常務の自宅を聞くことにしました。
加藤常務の自宅へ向かった香取でしたが、見失ったので行きそうな場所を教えてほしいと紘一に連絡をします。そのことを知ったいつかが加藤常務を探しに向かおうとしますが、紘一は止めました。いつかに認められる自分になりたいと、紘一が加藤常務を探しに行きます。
香取と共に紘一が加藤常務のいるサウナに現れます。紘一は過去の過ちを謝り、プレゼンをもう一度やらせてあげてほしいと頼み込みます。自分に特にならないことをなぜやるのかと加藤常務は紘一に聞きました。すると、紘一は香取たちの提案はよく考えられていて、【カヅキビール】のためになるからだと答えます。紘一が懸命に頭を下げる姿を見た加藤常務は日時を指定し、去っていきました。サウナでのぼせてしまった紘一はその場に倒れてしまいました。倒れた拍子に右手を負傷してしまいます。
夏美は下宿を出て行くことになりました。夏美はリストラされたと土屋から聞いていた紘一は夏美を慰めようとします。しかし、夏美はリストラされたのではなくヘッドハンティングされていました。これからはシンガポールで勤務するのだと言います。その話を聞いた紘一は拍子抜けしました。そして、「夏美はずっと頑張っていたんだな」と声をかけます。二人は笑顔で別れました。
負傷した右手を見たいつかは、「お風呂、私もご一緒します」と紘一に言いました。お風呂で紘一の髪を洗ってあげるいつか。「押し倒したいのは管理人さんだけなんです」と言い、お風呂場で紘一にキスをして押し倒しました。

【カヅキビール】の加藤常務（大河内浩さん）へのプレゼンを終えた帰り道、いつかは香取（京本大我さん）に自分の気持ちを伝えます。いつかの素直な気持ちを受け止めた香取が取った行動とは…？

押し倒された後、紘一といつかは気まずい状態になってしまっていました。紘一は自分の気持ちと向き合おうとします。そして、これまでのいつかの態度を思い返し、もしやと思った紘一はいつかのトラウマである2年前の出来事を調べることにします。

紘一はいつかのトラウマの原因が自分ということに気づきました。過去にやらかしたことを後悔します。どうすればいいか住人のすずに聞くと、迅速な謝罪が必要だと言われ、紘一はいつかの出張先の浜松まで追いかけて行きました。
いつかは出張先に現れた紘一を見て驚きます。紘一は2年前、いつかに会ったことを覚えていなかったこと、その時に傲慢な態度でいつかを傷つけたことを謝ります。
いつかは紘一に完全に忘れられているのが悔しくて、蹴りたいくらいムカついたことを話します。しかし、2年前プレゼンを全否定されたことは良かった、紘一に認めてもらいたいと思っていたから頑張れたと言いました。そして紘一の気持ちを無視して押し倒したことを謝りました。
紘一はいつかに、押し倒されてキスをされたのは、からかわれていたと思っていました。しかし、からかっていないことがわかり、紘一はいつかに「俺を好きにさせてやる！」と宣言しました。そして好きだと言い、いつかを抱きしめます。二人はキスを交わしました。

東京に戻ると、いつかは紘一からデートに誘われます。いつかは、一緒にいると触れたくなるのに、なぜ紘一を好きだと言えないのかと考え込んでいました。その問題は自分の中にあると気づいたいつかは…。

初デートの日。高級中華料理店で2人がメニューを見ながら話していると、紘一が突然「店を出よう」と言い出します。慌てて店を出ようとする紘一と、戸惑ういつかの元に女性が近づいてきました。その女性は紘一の母・設楽しま子（大地真央さん）でした。紘一は仕事を辞めてから、しま子を避け続けていたのです。見つかってしまった紘一は、仕事を辞めたことや離婚したこと、現在は管理人の仕事をしていることを話します。息子の話に驚きを隠せないしま子は…。

紘一はデートしようといつかを誘い、中華料理店にデートに行きました。注文するメニューでもめている時に、紘一が紘一の母・しま子が店にいることに気が付きます。紘一はいつかを連れて慌てて店を出ようとしましたが、しま子に見つかってしまいました。

避けていた母親に見つかり観念した紘一は、離婚したこと、会社を辞めたことをしま子に報告しました。紘一が現状を話すと、しま子は驚きを隠せません。後日、しま子は紘一を呼び出し、自分の会社に入社しないかと勧めます。紘一に上海支店の立ち上げを任せたいと言うのです。突然のことに、紘一はとまどいました。

自分の口から好きと言えず悩んでいたいつかに、香取が声を掛けました。気持ちの整理がつかないと話すいつかに香取は「西島は自分のことを守ってるんだ。傷つきたくなくて設楽さんを好きになりたくないんだ。設楽さんがもし目の前からいなくなったら？もう会えないって突然言われたら？」と質問します。いつかは「嫌だと思う、すごく寂しい」と答えました。自分の気持ちをちゃんと伝えた方がいいと香取はいつかの背中を押しました。

香取との話の中で心の整理がついたいつかは、傷ついても構わないから好きと伝えたいと走り出します。

紘一は帰ってきたいつかに、母親から上海に行かないかと言われていることを話します。紘一は「どう思う？」と聞きますが、いつかは「上海、行ってみたらいいと思う」と答えました。そして「やっぱり管理人さんのことを好きになれそうにない」と言い紘一の前から去りました。

紘一はナオに「ここを出て行く」と伝えました。

そんなある日、紘一はカヅキビール時代の後輩・武田直樹（西垣匠さん）から、ある人物を助けて欲しいと相談されます。しかし、助けを求められても今の自分ではどうすることもできないと嘆く紘一。

一方下宿・銀星荘では、上海へ赴任する紘一の送別会を行うこととなりました。いつか、ナオ、香取（京本大我さん）、すず（久保田紗友さん）が送別会の準備をします。そこに、紘一の回答を待ちきれないしま子が現れて…。

武田は紘一に頼みがあり連絡したのです。紘一は武田に酒造業をしている千波という男を紹介されました。千波は作った酒の量産ができず、経営の立て直しができなくなったと困っていました。武田は紘一にいい案がないか聞こうとしていたのです。

紘一は助けを求められても、今の自分には何もできないと考えていました。「それならもう上海に行くべきなのだろうと思う」と香取に話します。

下宿では送別会が開かれることになりました。主役のはずなのに料理のリクエストをされ、買い出しに行かされた紘一は不機嫌になります。買い物から帰ると下宿に誰もいないことに気づきます。主役を放置されたと思った紘一が憤慨しているとチャイムが鳴りました。みんなが帰って来たのだと思い急いでドアを開けると、そこにはしま子が立っていました。上海支社のプロジェクトを前倒しにすることにしたと、下宿にやってきたのです。

全員揃い、紘一の送別会が始まります。ナオは紘一に餞別を渡しました。ナオたちは紘一への餞別を買いに行っていたのです。中身はエプロンで、いつかが選んだのだと話します。いつかは、これまでの紘一の奮闘を称えてスーツ姿よりエプロン姿の紘一が好きだったと言います。

すると、紘一はしま子に上海には行かないと言いました。そしてナオに、雇ってほしいと頼みます。紘一は下宿の運営戦略の資料と雇用契約書も作っていました。しかし、それだけでは食べていくことはできません。そこで、ダブルワークとして企業の戦略課題の相談に乗る仕事をすると言います。やるからにはプロの管理人になると言う紘一の決意を聞いたしま子はもう一品みんなに振る舞おうと餃子を作り始めました。

しま子が帰り際、紘一の部屋にあった管理ノートを見たと話します。しま子が仕事を始めたときに作っていたものを真似して作ったと紘一は言いました。尊敬するビジネスマンだからと言う紘一に、しま子は「やるからにはトップになりなさい」と言い去っていきました。

しま子の忘れ物をいつかと紘一が持って追いかけますが、車に追いつけません。諦めて帰っているとき、紘一がいつかの靴ひもがほどけていることに気づきます。いつかは紘一に、靴ひもを結ぶよう言いました。いつかは「管理人さんのことを足蹴にするのは金輪際私だけにしてください」と言いました。紘一はいつかを抱きしめ「これからは逃げずに受け止めると約束する」と言いました。